海外(アジア)で投資する際に必要な3点の心構え

不動産投資(海外)

サラリーマンの時代、タイに4年間駐在してました。また駐在する前から、海外で投資も行っています。

「海外で仕事をする」事はハードルが少し高いです。なぜなら、

・会社からの任命を受ける必要がある

・家族の教育や生活

等のハードルをクリアしなければいけないからです。

 

それに比べ投資は、自分の裁量で決められる為、仕事より格段に簡単です。

今回は、海外投資にする際の心構えについてお話をします。

 

海外投資する際に必要な3点の心構え

投資とは言え、不動産を始め多くの商品は、人を介して行います。

ちなみに私が仕事や投資している国は、タイ、フィリピン、マレーシアのアジア圏になります。欧米や欧州での投資はした事が無いので、当てはまらない可能性があります。

 

1.時間が掛かる

よく言われている代名詞のような存在です。とにかく時間が掛かります。

仮に、私から担当に質問のメールをしたとします。その後、そのメールに対しての「返信が遅い」と言うレベルではありません。

まずは、

返信が無いんだけど!

と言う追送信から始まるケースが多いです(笑)。

それを2回ぐらい繰り返すと、やっと返信が来ます。ただ、

別の担当から返信がくる。。。

当然、別の担当なので、内容を詳しく理解していません。なので、過去の経緯を合わせて説明する必要があります。元の担当から内容を引き継いでいる可能性は限りなく0に近いです。

そうこうしているうちに、

元の担当からやっと返信がくる。。。

別の担当に説明した時間を返してほしいと思いますが、時すでに遅し。

ミーティングの時間も平気で遅れます。対面にも関わらず、30分待たせられるぐらいでは、「遅れてすいません」という言葉もほぼありません。

とにかく時間が掛かります。

具体的に掛かった時間を比較します。

日本でローンの申請から実行まで、約1カ月掛かった所、フィリピンでは、約6カ月掛かりました。

日本と比べて6倍時間が掛かる

計算になります。実感としてもほぼ同じです。

 

2.的をえない

前述の時間が掛かるのは、ただ、怠惰なだけではありません。的をえない発言が非常に多い。

例えば、ミーティングの日程調整の為、「時間」と「場所」候補を打診し返信を待ちます。その返信には、「時間」しか記載がない事はよくあります。

他のケースでは、なぜか日程調整とは別件の話が出されます。その件を突き詰めていくと、ミーティングしても意味がないと言う事を暗に示している事が後から分かります。

恐らく論理的思考能力が弱い事が原因であると考えます。

一説には、もともと暖かい国で、何もしなくても果物が取れ、寒くて凍死する事もなく広大な土地がある事が、論理的思考能力を必要としなかったからと言われてます。

その節が正しく証明されているか否かは別として、現場で嫌というほど実感します。

 

これらは主に、

こちら側の語学力が低いからと言う問題では無い

です。

海外投資初年度や駐在員になりたての時は、「的をえない回答を貰うのは、自分の語学力が低いからだ。」と考えていました。しかしながら、多少の語学力を付け、何度も何度も分かり易い言葉で確認しても、同じ事象が発生しました。

 

3.容赦ない

投資を実行するまで、牛歩のスピードで一つ一つクリアしていきます。

そしてやっとの思いで、投資が開始されます。その開始前後から、アジアの方々は、容赦ない対応をしてきます(笑)。

私のケースです。

HSBCと言う世界第3位の銀行があります。私は、その銀行の中でも「プレミア」と言う名の上級会員口座を持っています。

にも関わらず、

口座を強制解約

されました。あくまでも、「凍結」ではなく「強制解約」です。凍結の場合は、手続きの上、再度開通して貰えますが、解約の場合は、口座に入っている金額は小切手で返されます。そして再度開設してくれません。

強制解約の理由は、

連絡が通じなかったから

です。これには私に非があり、下記2つが原因です。

・電話番号は駐在していた為、日本の番号に掛けて貰ってもつながらない状態であった。

・メールを貰っていたが、迷惑メールフォルダーに入ってしまっていて確認できていなかった。

 

確かに連絡がつかないのは、よくない事ですが、例えば、下記2つぐらいできるのではないでしょうか?

・郵送で注意文を送る

・関係者(※)を通じて連絡を取る

※他国のプレミア口座担当、投資紹介元業者(共通の関係者)。

 

非情です。始めに多くの時間を割き、努力して開始したにも関わらず、会社の都合でばっさばっさと切ってきます。

日本の場合だと、まず強制解約は無いのではないでしょうか。仮にも上級会員口座です。日本人で言う所の情状酌量と言う概念が無いように感じます。

 

代行会社に頼んでも根本的には同じ

自分でやるのは大変だから代行会社に頼めば良いじゃないか?と思われる方も多いでしょう。

まず間違いなく、

あの代行会社良くない、仕事できない

と言う評価を下されます。

なぜなら、代行会社から先の相手は、今まで述べてきた方々だからです。勿論、代行会社もお金を貰ってサービスを提供しますので、正確性とスピードをある程度担保されてはいますが、限界があります。その限界のレベルでも日本国内の仕事のレベルから見るとダメダメです。

また、代行会社を使っていると、

お金を払っているのに、きちんと働いてくれない。

と言う評価になりがちです。

 

私も代行会社にお願いした事もありますが、非常にきつい仕事をされていると思います。几帳面の日本人と奔放なアジア人の間で仕事するのは、相当なストレスを抱えているはずです。

 

まとめ

代行会社にお願いしても、根本的には変わらず。上手くいかないのが当たりまえ。

 

実際、体験してみないと分かりません。「自分は(仕事できるから)大丈夫」と思っていてもまず100%返り討ちにあいます(笑)。

そう言う人こそ、担当や代行会社の仕事があまりにずさんで、

「自分だけ騙されているんでは?」

と思いがちです。

ただ大抵は、「デフォルトの対応なんだ」と思うと少し心が穏やかになります。

 

 

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