投資と労働の違い ~投資が不労所得と言われるのは理由がある~

投資全般

先日のエントリにも触れましたが、投資における一般的なイメージは悪いです。

本当にそうでしょうか?

私自身の体験です。「不動産投資で生計を立てている」と言うと、羨ましいと言われます。一方で、「汗水を垂らして労働していない」と言うネガティブと心配の混ざったような反応をされます。

これは、投資に対して100%ポジティブイメージを持たれていないという事だと考えます。

今回は「投資」と「労働」の違いについて、考えをまとめてみたいと思います。

結論は、投資も労働も同じく大事だと考えます。

 

投資も労働も経済活動サイクルの一つにすぎない

会社から見た一連の経済サイクルは下記になります。

①投資

②事業運営

利益

①に戻る。

 

1.投資

事業を興す目的の為に、1人(会社)以上が出資をする事です。出資した人(会社)を出資者と呼びます。

出資を受けた後、主な使い道は、設備投資です。

事業が利益を出す事ができれば、配当と言う形で、出資者に還元されます。

 

2.事業運営

事業を運営し、規模の拡大・売上を上げる為の行動です。事業を運営する為に必要な費用として、人件費が挙げられます。こちらを労働者からの観点からだと「給与」=「労働所得」になります。

 

3.利益

売上から人件費等の費用を引いたものが利益です。丸々利益を残すと税金を多く取られてしまうため、投資に回す事もあります。

設立当初、すぐに売上を上げるのは大変です。なので、売上が上がるまでの期間、人件費は出資金から取り崩して支払われます。

 

投資が不労所得を取れるには理由がある

前述の通り、投資も労働も経済サイクルの一つなので、どちらが偉いと言うのはありません。

ではなぜ投資が労働より低く見られているか?

その理由の一つに、投資=不労所得というイメージがあるからだと考えます。お金だけ出して、労働をせず、最後に配当を受けるだけと言うイメージです。労働を礼賛されている日本人から見るといかがわしいと思われているんですね。

ただ投資が不労所得と言われるのにはちゃんと理由があります。

 

1.リスクを負っているから

起業し、10年間で生存する確率は、約5%と言われいます。

10回に1回も成功しない訳です。せめて1回の成功(配当)が大きくないと生活できないですよね。また成功(配当)が少ないと、再投資ができず、いずれは倒産してしまいますよね。もともと成功確率が低い訳ですから

 

2.収支の変動幅が広いから

サラリーマンで言う所の給与です。

投資によって儲かる時もあれば、損する事もあります。

下記の表は、日経平均株価の年間推移(毎年12月終値を抽出)を表した図になります。

出典:世界経済のネタ帳

直近10年(2007年から2016年)の毎年の変動率平均は、

20.34%。

この数値はあくまで平均であって、最大減少率-72.84%、最大増加率36.19%です。

一方サラリーマンと言えばそこまで変動幅は高くありません。仮に毎年20%の変動率だった場合、子供教育や住宅ローン等、計画を変更せざるを得ないケースが出てくるかも知れません。

 

3.営業利益率が高い

そもそも経済サイクル上の事業運営は投資先会社が行うので、投資する方は、運営に関しての人件費はさほど掛かりません。勿論投資を実行する際はデューデリジェンスと言った投資するかしないかの分析をするのですが、やはり労働時間はそのあとの事業運営と比べると限定的です。

また前述のリスクや収支変動幅の広さ故に、リターンである営業利益率が高いと言う点もあげられると思います。

 

まとめ

投資が不労所得と言われるのはただ単にリスクを取っているからである。

 

 

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